バンド臨終図巻
河出書房新社
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「図巻」だということなので、知ってるバンドやグループだけつまんで読んだ。最近、BOφWYやComplexなどバンド再結成について話題になっている。キャンディーズもスーちゃんが亡くなったり、何かと時事ネタにつながる内容がいろいろあり。
「図巻」だということなので、知ってるバンドやグループだけつまんで読んだ。最近、BOφWYやComplexなどバンド再結成について話題になっている。キャンディーズもスーちゃんが亡くなったり、何かと時事ネタにつながる内容がいろいろあり。
この本を読んでいると、おそらくこうだろうという経験則のいくつかは、学問的にも正しそうだという例がいくつかある。たとえば、右折は1.5秒、車間は空けたほうが渋滞は緩和できるなど。人為的に引き起こした実験環境下では、想像以上に効果があるようである。
メタ安定状態の崩壊による自然渋滞発生メカニズムの説明から、全体が個人の単なる総和を超えたすばらしい特性を獲得する「創発」を目指すべきという、自然科学と社会科学の融合をなす学問領域を築きあげつつある著者の仕事はおもしろいしすばらしい。
夏にむけて心配されている電力不足や大規模停電も、一種の渋滞なのだろうか。
以下はメモ:
生命保険の見直しをやらないといけないと思いつつ、難しすぎて腰が重かった。「定期保険一本に絞ってよい、保険の営業マン達は団体保険一本と言う人も」と聞くと、やっぱりそうかと自信がついた。なんでも自己責任みたいな風潮のなかでの情報リテラシーは、大量の情報を理解して賢く判断することではなく、「プロが戦いなれたフィールドに近寄らないこと」というのは、保険の分野に限定されない知恵で、とても大事。
半分で読むのをやめた。なんだこれ?意味分からず、謎もないまま読めというのか?読み物として成立してない。
「魚神」の千早茜の短編集。元の西洋童話をモチーフに、童話の影の部分を、現代の日本を舞台にして小説にしてしまうという、なかなか離れ技。作家の手腕というべき。
基本的に、どろどろしてキモチ悪い話。そういうのが好きな人向け。最後の「いばら姫」だけは、元の童話を知らなかったが、これだけ少し前向きになれるような終わり方で、すっきり読み終われる。
奄美や沖縄方面へお出かけの前にお勧め。あるいは旅行後であっても。
美しい島と海の風景の中で、労苦と理不尽に苛まれる登場人物たち。神々すら味方ではない。島の神様たちは、まさに島と海の自然観で、ここがいくつかあるこの作品の読みどころ。惜しいのは、島の神々の存在に対する解釈を自身に語らせてしまったところ。
琉球囲碁に飲まれてヤンチュに落ちぶれた老人、薩摩での刃傷沙汰が原因で左遷された侍など、脇役たちが光る。
前のストーリーの登場人物が、次のストーリーの主人公になる形で連鎖する6つの短編。ありがちかもしれないが、少々気持ち悪い1,2編目から、3,4と進むにつれて少しずつ救いがある話に変わっていき、最後にはタイトルが表すように、ひとつの絵として運ばれていったような、そういう小説でした。
2010年の読書を総括。「貫かない」を実践する意味でも、これまでやろうと思ったがやらなかった、総括をやってみる。
読んだ本の数:28冊
4半期ごとの集計:
1Q 4冊
2Q 3冊
3Q 7冊
4Q 13冊
ほぼ半数を4Qに読んだことになる。前半に読んだのは28冊中たったの7冊。これは明らかに仕事上の立場の変化が原因で、読書の時間がなかったからに違いない。
カテゴリ別:
ビジネス書 9冊
読書 12冊
自然科学書 1冊
マネー 1冊
パソコン・インターネット 1冊
政治・経済・国際 1冊
その他 2冊
ビジネス書と読書は細分化すべきかも知れない。
著者別:
京極夏彦 2冊
万城目学 2冊
桜井章一 2冊
万城目学は、最近あまり読まないタイプの小説でとても楽しんだけれども、振り返ったときに、さほど自分自身の読書の幅に広がりを与えなかったように思う。京極夏彦は鉄板。桜井章一は昨年後半に発掘したもので、今年も続けてあたってみたい。
お勧めランキング(小説編):
1位 バーナード ベケット,創世の島
2位 千早茜,魚神
3位 オラフ ステープルドン,最後にして最初の人類
選ぶ観点は、自分の読書の幅が広がったかどうかと、振り返ってストーリーを思い出せるかどうか。3位なんかは面白いかというと面白くなかった気もするが、前述の観点だとかなり上位。1,2位はそれ以上によかった。
お勧めランキング(小説以外):
1位 ジェームズ・スロウィッキー,「みんなの意見」は案外正しい
2位 ナシーム・ニコラス・タレブ,ブラック・スワン―不確実性とリスクの本質
3位 マルコム・グラッドウェル,ケチャップの謎 世界を変えた“ちょっとした発想”
4位 桜井章一,努力しない生き方
5位 桜井章一,人を見抜く技術
6位 平野 敦士 カール アンドレイ・ハギウ,プラットフォーム戦略
7位 金哲彦,からだが変わる体幹ウォーキング
1位は掛け値なしにためになった。これは図書館で借りたが、手元におきたい。2,3位は関連。予測できなくても勝つことができるというのは、(昔の)自分の哲学にばっちり合う。4,5位は、その哲学を思い起こさせてくれた著者によるもので、今年も読みたい。但し、おぼれない様にしたい。6位は、今年の立場の変化がなければ読もうと思わなかったかもしれない。内容的にはかなり気に入らない内容とはいえ、流行の抽象的キーワードの側面だけでなく、その落とし穴について分析しているところはよかった。7位は、日常的に使えるという意味で一番役に立った。身体的な話題を文章で伝えることに成功しているという意味でも、なかなかない本。4,5位も、かなり身体的なところを重視したものである。
2011年は、以上を踏まえていくつかテーマがある。
a/ 桜井章一
b/ 身体性
c/ これからの社会
d/ 音楽理論
a, bについては、2010年に発掘できたトピックとしてよいだろう。cは、「安全安心な社会を求めないこと」、「分析しないこと」というのが、自分自身の仕事に対するアンチテーゼとなる意味で、いろいろ見極めていきたいところ。dは、今はじめたばかり。1年後に何か語れるようになっていきたいテーマ、ということで挙げた。
足し算的な社会から、引き算的なや生き方へ。ただ押してだめだからひいてみろという意味ではない。足し算的な思考から、足すための力を抜くことが「引き算」の意味。決して、後ろ向きに生きろということではない。このあたりが微妙なとこだが、まったく違う価値観となる・足し算をするときには同時に引き算をやったほうがよい(=力を抜く)ということ。
社会が勝ち負けで量られる時代になってから久しいが、すでに勝ち負けは家庭、子育て、生き方にまで染み付いてしまった。これはかなり怖いこと。自分でも勝ち負けの価値観が染み付いているという実感というか、この本を読んで反省する点は多い。昔(学生時代まで)は、勝ち負けなどまったく気にしない生き方をしていた。その頃は勝ちばかりだったような気がする。
勝ち負けが基準になりだすと、負けが混むようになる。勝ちを意識しないところで戦ってこそ勝てるのだ。この本は、そういう生き方をしていた時代の自分を思い出させてくれたと思う。逆に、今はかなり世の中に毒されていると思う。
以下は、その頃の自分が大切にしていた生き方で、今できていないと思うもの。
・努力しない(力が入ったら疑え)。努力よりも工夫。努力はうそっぽい。
・持つほど不自由になる。持っているから自然体で動けない。
・覚えない(=知識は足すよりひいてみる)
・正さない(=部分だけ正すと元に戻る)
・意味を求めない(=意味のないところに可能性がある)
・わからない(=わからないことをわからないままにする)
・見ない(=聞くことで相手が見えてくる)
・運を求めない(=運を意識する人に運は来ない)
・頑張らない(=頑張ると柔らかさを失う)
以下は、昔は意識していなかったが、今後気にするべきと思うもの。今はやっちゃっているもの。
・恨まない(=だめなものはすっぱりあきらめる)
・苦しまない(=期待しない)。「たいしたことない」、「知ったこっちゃない」と考える。
・隠さない(=賢く見せるのは賢くない)
・「勝つことを求めず、負けない気持ちでやれ」
・才能を磨かない
・相手を読まない(=分析したらそこで終わりになる)
・プライドを持たない
・急がない
・求めない(=求めると願いはかなわない)
・目標を目の前に置かない(=目標は横に置くとよい)
・我慢しない(=我慢すれば報われるは錯覚である)
・つくらない(=作るとうそが入る)。それよりも、生む。
・裏のない人間にならない(=表だけで生きるとおかしくなる)
・よいことをしない(=よいことに囚われると悪を生む)
・貫かない
・計算しない
・エネルギーを抑えない(=出せば出すほど沸いてくる)
・立ち止まらない(=「休む」も「動き」のひとつ)
・集中しない(=集中は丸く広げていく)
それ以外にもあるが、それらは今の自分には直接思うところがないか、あるいはやれてるもの。そういうのはすごく少ない…
2011年の一冊目が「死ねばいいのに」というタイトルというのも。京極の小説に、現代の話はなかったわけではないが少数派。理解すること、されることを拒絶した一連のエピソードは、一気読みしかない。
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