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SELinux徹底ガイド―セキュアOSによるシステム構築と運用

SELinux徹底ガイド―セキュアOSによるシステム構築と運用 基本的な仕組みから高度な運用管理方法までを徹底解説
中村 雄一 水上 友宏 上野 修一 日立ソフトウェアエンジニアリング 日立ソフトウエアエンジニアリング= 日立SK=
日経BP社
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こちらは実践的なSELinux運用に重点を置いた本に見える。ポリシ設定については、使い方や実例に沿っていて、TE, RBACとは、のような理屈っぽいことはあまり気にしない人は、こちらのほうが具体的でわかりやすいと感じると思う。

実践的な運用ノウハウについていろいろ書いてあるようだったが、そのあたりは飛ばして読んだ。こういった内容は足が速いものなので、SELinuxが進化すると通用しなくなるかもしれない。あるいは一部はそうなっているかもしれない。読んでいないからなんともいえないので、その点は注意してほしい。

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SELinuxシステム管理―セキュアOSの基礎と運用

SELinuxシステム管理―セキュアOSの基礎と運用
Bill McCarty 田口 裕也 根津 研介 林 秀幸
オライリージャパン
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SELinuxはType Enforcement(TE)とRole-based Access Control(RBAC)の、両方のポリシ設定が可能であるが、それらの目的、手段、効果、価値などがいまひとつ一般的に理解されていないように思う。そのせいで、SELinuxは使いにくい、手間がかかるだけといった評価を受けがちであるように思う。また、かつては導入もそれほど容易ではなかったようである。

そのため、この本のウェイトは、
 導入 > TE, RBACのセキュリティポリシの理論と設定 > ポリシ開発事例
のような状態である。いまやFedora等にはデフォルトでSELinuxは有効になっているから、導入の部分はあまり気にする必要はない。そうすると、残りの分量はあまり多くなく、以外に一気に読める。新しい概念や技術を知る上では、はじめは全体を見渡せると都合がよいので、ちょうどいい塩梅である。

SELinuxはもう少し進化して、ポリシ設定の構造化などがやりやすくなっているが、この本では基本的なところしか扱っていないので、あまり内容が古くなっているような気はしなかった。

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「お金」崩壊

「お金」崩壊 (集英社新書 437A) (集英社新書)
青木 秀和
集英社
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サブプライムローン問題に始まる今回の金融危機があって、どこまで不況が長引くのか、世界恐慌に本当に突入するのか、気になるどころではなく、生活に直接影響が出るような事態になっている。この本は、金融システムの破綻の原因がについて、構造的な欠陥や矛盾を鋭く指摘する。そもそもお金とは何なのか、英国の戦費調達に際し、イングランド銀行が担った役割が、中央銀行を頂点とする金融システムの起源。このような生い立ちを背負うお金の特徴を、本質に立ち返って解説する。金本位制、石油・ドル本位制の崩壊を経て、お金はその価値の確固たるよりどころを失った。「信用」という実体のないものの上に金融システムが乗っかるに至って、いよいよお金の暴走はとどまる所を知らない。このあたりの説明は、起源に立ち返って、手を抜かず解説してあるので、知識の乏しい読者にもわかりやすいだろう。この点はとてもよく書けた本だと思う。

しかし、金融システムが崩壊に向かう原因として、「お金をお金で買えてしまうこと」というのは、経済活動を行っている大人であれば、なんとなくにしてもわかっていること。もう少し具体的な金融政策などまで掘り下げるのでなければ、あまり得るところがない。環境問題と金融の関係などに関しても触れているが、ゲゼルの理論についてもう少し解説しなければ、それが絵空事にしか思えない読者のほうが多いだろう。

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統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?

統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?
門倉 貴史
光文社
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「統計数字」という言葉で何を想像するかによるのだが、私に言わせれば、この本は統計の本じゃなくて、経済の本。かろうじて統計らしい話は、せいぜい第一章までで、平均値、中央値、中間値の使い分け、算術平均、幾何平均、調和平均の違いなどにとどまる。この調子で一冊本を書くと面白いと思うのだが、それ以降は市場経済を表すさまざまな指標の見かたや、気をつけるべきポイントなど、無色の統計学ではなく、経済という色のついた統計数字を扱う本。そう、本のタイトルから、「経済」というキーワードが抜けているのがよろしくないのだ。

もし、タイトルに「経済」というキーワードが含まれていたら、この本はよい本かもしれない。説明は確かにわかりやすい。また、著者の古巣のシンクタンクに対して批判をこめているところなどもよろしい。甘く採点すれば、取り上げた各経済指標は一例で、さまざまな経済指標は、その算出の前提となるモデルや、サンプルにおけるバイアスなどを注意深く吟味する必要があるということを指摘している、といえなくもないが。

著者は結構露出があって、有名人であるが、高校や予備校の先生的な教え方のうまさは確かに認めるが、統計の専門家、というのはちょっとなあ(辛口)。

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Google Earthでみる地球の歴史

Google Earthでみる地球の歴史 (岩波科学ライブラリー)
後藤 和久
岩波書店
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地球誕生から今までに起こった出来事のうち、地質学的、考古学的などの観点で重要なものをGoogle Earthで訪れる。Google Earthを使って遊ぶ時間のない人にお勧め。

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ラクをしないと成果は出ない

ラクをしないと成果は出ない
日垣 隆
大和書房
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最近、ビジネス書で良書に当たる確率が上がっている気がする。この本もヒット。仕事人間として、自分を守る作戦、攻めに出るための作戦、キャリアプランニングなどのなかで、現実とうまく折り合いをつけて、効果を最大化するために、

1.ラクをして成果を上げるのが基本中の基本
 ゼロから築くのは、通常大いなる無駄である

を軸に、いくつものヒントが得られたと思う。

ほとんどすべてのトピックをリストアップしたいくらいだが、それはまずいので、日々の効率アップや陥りがちな落とし穴にはまらないための作戦にかかわるものに限定する。

○効率アップ
15.興味がわいたことは講演やセミナーに出て、全体像と情報源を一気に押さえる
17.ブログを世界中の井戸端会議における、「立ち聞き」として活用する
23.メールの未処理は「なし」の状態にして帰宅する

○落とし穴にはまらない
11.「つまらない」と思ったら、できるだけ早く撤退する
12.情報収集にのめりこまない。情報とは「出会う」ものだからである
53.過去を振り返らない
76.よほどゆとりがない限り、正義に多大なエネルギーを注がない
84.アウトプットしないものはインプットしない

かなりキビしめでシビアなトーンなのだが、言ってもらって気が楽になったものは次のものなど。

○背中をおしてくれたもの
8.気になったら、まず買う
45.商売道具への投資はケチらない
92.子供ができたら「仕事で二十年後にブレイクする」準備を始める
94.加齢とともに遊び時間を増やしてゆく

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国語 算数 理解 しごと―子どもと話そう「働くことの意味と価値」

国語 算数 理解 しごと―子どもと話そう「働くことの意味と価値」
岩谷 誠治
日本経済新聞出版社
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必要最小限の会計の知識を通じて、「しごと」を定義する。タイトルは高学年以上の子供向けの図書のように見えるが、それに限らず、これから働く人たち、今働く人たちの不安、疑問に対する何らかの手がかりになると思う。

会計と聞くと敬遠しがちなこともあるかと思うが、この本で解説している会計の知識は本当に必要最低限のものだし、会計の知識自体を解説することが本書の目的ではないので、無駄に細かいことは説明していない。このくらいの荒さだと、会計以外の問題への応用のひとつとして、「しごと」を定義するツールにもなる。まわりくどいといえば、そのとおりなのだが、高学年以上の子供、学生に、漠然と「将来何になりたいか」を問うよりも、このような授業を数時間与えることのほうが実際有用な時代なのである。

ちなみに、amazonの書評だと、タイトルと内容があっていないという評論があったが、それはきっと第三章(水曜日)までしか読んでいない。木曜日以降が奥深い。特に土曜日の章は、「サラリーマンって仕事なのか?」を議論している。あとがきに、非営利団体の「しごと」については書ききれなかったのが心残り、とあるが、この点に関する次作の発刊も期待したい。

関連:
弾言 成功する人生とバランスシートの使い方

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スカイ・クロラ

スカイ・クロラ
スカイ・クロラ
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森 博嗣
中央公論新社
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押井守監督でアニメ映画化された原作。「ポニョに負けたら…」という発言もあったと聞くが、原作を読む限り、勝角は難しいような?

世界設定なんかは面白くて、それをあえて説明せずに最後まで引っ張れる力は確かにある。だが、エンディングがあんな感じだと、なんだか浅いなあ、というのが正直な感想。だが、小説としては楽しんだほうだといえる。

ほかに同じ著者でよく似たタイトルがあるが、続編なんだろうか?

ナ・バ・テア

フラッタ・リンツ・ライフ―Flutter into Life

ダウン・ツ・ヘヴン―Down to Heaven

DVDや文庫版もあり。

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