« February 2009 | Main | April 2009 »

いやな気分の整理学―論理療法のすすめ

いやな気分の整理学―論理療法のすすめ (生活人新書)
岡野 守也
日本放送出版協会
売り上げランキング: 25102

サブタイトルの論理療法の、ほんのあらましだけを紹介した本。心理カウンセリングって、胡散臭く、小難しいというイメージ。でも、論理療法は、そのような小難しい理屈や理論をすべて知らなくても日常生活に役立てることができ、簡単なわりに効果もそれなりに高いという。

ただし、一朝一夕に「いやな気分」を解消するのではない。「いやな気分」に至る自分の思考の癖を発見し、それが1)固定観念的で、2)、論理的でなく、3)現実とは異なっており、4)誰にとっても役に立たない、という論理で矯正することによって、次第に「いやな気分」がより健全なレベルに収まるようにしていく、というもの。

この一点だけをいろいろな例を挙げて説明することに専念している。論理療法も理論はいろいろ研究されているそうで、より詳しい本もあるそうだが(著者の著作の中にもあり、推薦していたが忘れた)、普通はそこまでの知識は必要なく、本書で十分だと思う。

心理というと、とっつきにくいが、論理でわかることができるのがよい。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

マンガ 孫子・韓非子の思想

マンガ 孫子・韓非子の思想
蔡 志忠
講談社
売り上げランキング: 569338

再びマンガで孫子。入門としては、以前読んだものより、こちらのほうがよいかも。

孫子の兵法がビジネスへの応用として関心が高いといわれるが、韓非子の方は、法家の思想ということで、より直接的に人心掌握や人間操縦に役に立つのだそうだ。それはどうだかよくわからないが、説話と教訓、という構成なので、マンガにしやすいようで、わかりやすかった。こちらもビジネススキル観点で参考になる。

中国古典のシリーズの中の一巻らしい。文庫版もあるようなので、いつかシリーズの他の巻も眺めてみたい。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

宇宙エレベータ

宇宙エレベーター
宇宙エレベーター
posted with amazlet at 09.03.23
アニリール・セルカン
大和書房
売り上げランキング: 12536

宇宙エレベーターのことは、ほとんど書いてない…。著者の活動紹介のような感じ。多次元宇宙のこととか、いろいろ書いてあるのだけど、興味沸かず。ほぼ読み飛ばし。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

人を2時間飽きさせない「雑談力」

人を2時間飽きさせない「雑談力」
多湖 輝
新講社
売り上げランキング: 149680

知りたいこととは少し違うという意味でハズレ。

ブレインストーミングって、雑談の仲間?それから、コミュニケーションスキルと雑学を個別に高めても雑談上手、とはいかないから、雑談力ってなんなのか知りたいのだが…

| | Comments (0) | TrackBack (0)

宇宙旅行はエレベーターで

宇宙旅行はエレベーターで
ブラッドリー C エドワーズ フィリップ レーガン
ランダムハウス講談社
売り上げランキング: 12786

若田さんが乗ったスペースシャトルの打ち上げが成功したが、この本はロケットに変わり宇宙開発の鍵を握るという宇宙エレベーター(あるいは軌道エレベーター)に関する。読んでみると、著者の本書による目的は、宇宙エレベーターが、既存技術の組み合わせによって、ほとんど実現可能な段階であることを世の中に知らしめることにあるようだ。

しかし、その目的の半分は失敗しているといわざるを得ない。まず、本文の中に、いくつか相互に矛盾する記述が少なからずあり、そのせいで、本書全般に対する不信感をぬぐえない点である。たとえば、宇宙エレベーターを標的にするテロの可能性について、前半では「意味がないので心配ない」としながら、後半では「9.11テロ以降、検討の必要があると考えた」などと、反対の趣旨の記述がある。こういうブレが多いと、著作全体に対して疑念を持ってしまう。ちなみに、テロの可能性は大いにあると思う。

次に、宇宙エレベーターの実現の中でもっとも不可欠な技術である、カーボ・ナノチューブによるケーブルであるが、これが最も大事であるにもかかわらず、現状、必要な強度の素材が開発途上であり、実現の見込みも明らかにしていない。これでは、そのほかの要素技術が可能だとしても、やはり宇宙エレベーターは、現在の技術では不可能ということになる。その点の説得力にかけている。技術的な課題を明確にして、今どこまでできているのか語る必要が、本書にはあったのだと思う。それが足りない。

さらに、宇宙エレベーターの開発主導権を誰が握るか、という可能性の考察であるが、NASAは組織的な疲弊等で動きが鈍く見込みが薄く、民間企業、一握りの個人、米国以外の国家が主導権を握る可能性を示唆している。技術のコモディティ化が宇宙開発にまで及ぶという考察は興味深いし、その可能性も高いのだと思うが、結局この議論も、宇宙エレベーターの主導権争いが、何を中心に回るのかという洞察を欠いており、可能性を述べたに過ぎないような印象がある。穿ってみれば、NASAにはいまいち相手にされないので、ほかのパートナーを物色しているように見えなくもない。

というわけで、広報活動に色気を出すより、まじめに技術開発してほしい、と思う次第である。低コストで宇宙空間に出かけることには、非常に大きな発展の可能性があるのだから、ちゃんと技術的に実現可能性を示して、NASAを味方につけるのが正しいのではないのか?

| | Comments (0) | TrackBack (0)

まんが 孫子の兵法

まんが 孫子の兵法
まんが 孫子の兵法
posted with amazlet at 09.03.16
尤 先端 武岡 淳彦
集英社
売り上げランキング: 297593

孫子について知ってみたいと思い、まんがが楽にスタートを切れるかと思って選択。この本は、孫子の各篇毎に、篇の主題についての解説文、主題に関わる事件の漫画、そしてより詳しい解説で構成されており、漫画の部分は歴史上の事件を述べた部分に限られている。

わざとらしい漫画よりはよほどましなのだが、初心者には、漫画だけ読んでもよくわからない。やはり前後の解説は読まないと、何のことかさっぱりわからず。前述の、本書の構成を把握した上で、ようやく漫画もかなり苦心して、歴史の部分を限られたスペースで表現しているとわかるのだが。

孫子の取っ掛かりとして漫画からスタートという、若干、邪な目論見には適さなかったかもしれないが、内容はしっかりしてそうなので、いくつか読んだ後にまた戻って来たい本かもしれない。解説は結構面白い内容もあって、たとえば、「拙速」という語が、現代において誤った解釈がなされており、実際、その誤用に基づいた判断により、失敗したビジネスの事例が2,3挙げられている。ちなみに、「拙速」は、現代においては、手段などが拙くても、とにかくアクションを速く起こすことが重要、といった意味に解釈されているが、本来は、達成度は完全でなくても(拙くとも)よいが、正確かつ適切な手段・対応策を講じること、という意味とのこと。微妙な違いだが、結果は大きく異なる。なるほど。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

火村英生に捧げる犯罪

火村英生に捧げる犯罪
有栖川 有栖
文藝春秋
売り上げランキング: 16038

あとがきによると、携帯の有料サイトでの作品を含む短~中篇集。

「長い影」
収録策の中では一番。心理的な錯覚によるトリックと、昔の一枚の写真がすべてをつなぎ合わせるところなどがお気に入り。

「鸚鵡返し」
これもなかなか。オウムが犯人の名前を明かすだけでは子供でも思いつくが、一捻り、二捻りがきちんとプロの作品にしているような感じ。

「あるいは四風荘殺人事件」
トリック証を文字で追うだけではよくわからない。わかりづらい。

「火村英生にささげる犯罪」
これもいい感じだが、アリバイ工作の苦心が滑稽で、少し現実離れしたかんじ。

「殺風景の部屋」
携帯サイト向け、ということで…

「雷雨の庭で」
うーん、これ、本格嫌いを生む作品のような。偽善者ぶった登場人物とか、妙に気取った探偵や助手など、本格にありがちなパターンがいくつか含まれている。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

「残業ゼロ」の人生力

「残業ゼロ」の人生力
吉越 浩一郎
日本能率協会マネジメントセンター
売り上げランキング: 29629

成果の出ない残業ばかりして、人生を無駄にするな。退職後の人生は結構長い。現役時代から備えておかなくては、いろいろまずい、といった主旨の本。そういう面は確かにある。言っていることは間違っていない。

でも、好き嫌いで言うと、嫌い。タイトルだけ見て「残業=悪」という風に、短絡的な解釈をされると困る。仕事も人生の一部で、かなりの部分を占めるのだから。本書が、「リタイヤ後の人生=本生」が大事だ、というのと同じくらい、仕事の人生だって大事なのだ。

もちろん、できる人は、本末転倒、程度の言葉は知っているだろう。だから、役立ちそうなことだけ参考にし、実践することにすればよい。

・仕事が趣味、を言い訳にしない。
・仕事はゲーム。定年が来たら、いやでもゲーム終了。退場しなくてはならない。

このあたりは気をつけておきたいところ。

どうも「残業ゼロ」の仕事力の続刊のようなので、図書館で予約。ずいぶん予約が多いみたい。まあ、忘れたころに読めるとちょうどよいだろう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« February 2009 | Main | April 2009 »