河童のクゥと夏休み

河童のクゥと夏休み 【通常版】
アニプレックス (2008-05-28)
売り上げランキング: 4804

子供に見せてもらった。きっちり2時間あったと思う。子供だけでなく大人も十分楽しめる。と言うよりも、大人にぜひ見て欲しい。

特に注目なのは脚本がよい点。最近の携帯小説の映画化やアニメ等は、感情の表現が直接的で、すぐに泣いたり叫んだり、簡単に怒りをあらわにするが、実際にはそんなことはしないはず。もしかしたら(最近の人はするのかもしれないが)。本来、子供は悲しいこともうれしいことも、以外に受け入れてしまって、外見的には淡々としているし、成長するにつれ、感情のコントロールが出来るようになれば、内心穏やかでなかったとしても、表面上は取り乱したりしないもの。

その辺のリアリティがよく出来ていると思う。特に主人公の小学生(主人公は河童じゃないと思います)。脚本はいいけど、ちょっと声優の技量が足りないような気もするけど。物語の中身は、河童が出てきて非現実的なのと対称的なのもよい。

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不都合な真実

不都合な真実 スペシャル・コレクターズ・エディション
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン (2007/07/06)
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アル・ゴア著。2007年上半期に書籍のほうも日本でもベストセラーになったと。これも多摩映画祭で見た。

アル・ゴアによるスライド講演形式で、地球温暖化に関して幅広い視点で、この機器が現実のものであることを伝え、このままなら近い将来どうなるのか、それはどれくらい確かなのか、そして終わりの部分では、では何をすべきなのかをとてもわかりやすく話している。ぜひ、多くの人に一度見てもらいたい映画である。

この映画を見て、地球温暖化について、いろいろ疑問に思っていたことがすっきりした。一例を挙げると、地球温暖化は科学者の合意した事実ではないというが、目に見える変化が見えるようになっていてさえ、なぜそういう考えの科学者がいるのかという点。答えは、地球温暖化に関する論文の中で、地球温暖化を否定したものは1つもないということ。それならば、否定派の論文が1つもないにもかかわらず、前述のようなことが、一般に言われているかのように報道等で伝えられているのか。だまされた、ブッシュめ、と思った。

地球温暖化を避けるために何をすればよいか、については、経済発展と温暖化回避は両立できるとしている。この見積もりは若干甘いのではないかとも思ったが、この計算が事実だとすると、要するに現状はジャブジャブにエネルギーを使いすぎている、ということではないのか。現実的な施策が実行できたとすると、近い将来、1970年代(1990年代だったかも)のレベルまでCO2排出量を低減できるらしい。とりあえず、トイレの蓋は閉めるとか、細かい省電力などやろうと思った。

アル・ゴアという人物については、20世紀末の大統領選で、フロリダにおける票の再集計というみっともない場面が全世界に流れたが、あのときの最後に当選したブッシュ大統領の対立候補。あのときのあの人だったのか。まあ、片側の意見ばかり鵜呑みにするわけにはいかないが、いかにも逆転勝利したブッシュは怪しい。学生時代から地球環境問題を専攻していたらしい。息子の事故をきっかけに、環境問題を政治家としてのライフワークと定め、今に至るらしい。

講演は深刻な内容ながら、ユーモアや皮肉を交えて、しかも主張が研ぎ澄まされてシンプルでわかりやすい。

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ダーウィンの悪夢

ダーウィンの悪夢 デラックス版
ジェネオン エンタテインメント (2007/07/06)
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11月末に、多摩映画祭で見た。アフリカのヴィクトリア湖はかつては多様な種が生息する豊かな生態系だったのが、ナイル・パーチというスズキ目の大型魚が持ち込まれたことによって破壊されたという内容だと聞いていた。日本でも、ブルー・ギル、バス等により、在来種が駆逐されたという話がある。一種類の魚によって、大きな湖の生態系が壊滅的な状況に追い込まれるというのがどんなものなのかという自然科学的な興味が先にあった。

冒頭から現れるナイル・パーチの圧倒的な大きさに驚く。まさに化け物。が、この映画は自然科学的な関心の対象としてではなく、むしろこのナイル・パーチを輸出する漁業と派生する経済や貧困の問題、民族闘争、ヨーロッパの軍事産業などを描いたもの。環境破壊が引き起こす社会の荒廃をドキュメンタリーで撮っている。映像は、なかなかに信じがたい光景ばかり。思わず目を背けたくなった。

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モンテ・クリスト

モンテ・クリスト-巌窟王-
ポニーキャニオン (2004/03/03)
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テレビ放送を録画してみた。以前、ブラッド・ピットらが主演する「スリーパーズ
」を見たとき、主人公が少年院入所中に、教師から「モンテクリスト伯」について、どの場面が好きかと問われ、「脱獄をあきらめないところ」と答えるシーンがあった。それで興味を持った。

発見1:モンテクリスト伯って、巌窟王のことだったのね。
小学生の頃は、ほとんど読書しませんでした。それで今頃気づきました。

発見2:主演のジム・カヴィーゼルは、メル・ギブソン監督・主演の「パッション
」にも出演?
ということらしい。「パッション」は見たけど、痛々しいばかりだった。どこに出ていたのかなあ。

発見3:舞台はマルセイユ。
昨年のちょうど今頃、マルセイユに行った(仕事で)。仕事の合間になんとか3時間ほど確保できたので、マルセイユの町を散歩した。ファロ宮(ナポレオン3世の別荘)、サン・ニコラ要塞を見た後、ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂へ徒歩(バスで行くよな、普通)で上った。そこから、霞む地中海越しにイフ島が見えたのだが、このあたりがちょうど「巌窟王」の舞台だったようである。撮影は当然かもしれないがロケではなく、スタジオ内のセットかほかの場所だと思われるが、ちょっと親近感を感じた。

そして映画はどうだったかというと、よくできていたんじゃないかなあと思う。「原作をよむべし」という書評は酷なもので、大抵の名作の映画化はそういう憂き目を見る。その観点を割り引いた、原作を知らない人の感想というのが、巌窟王ほどの著作においてどれほど珍しいのかどうかはともかく、映画化に対してニュートラルな視点から見れば、十分良品といえた。行ったことのある地所が舞台という、別なバイアスがかかっているかもしれないが。

2002年の作品、ということだが、印象としては、1980年代くらいの映画の作り方に見えた。エンターテイメントを期待する人には、お勧めできないかも。

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ZOO

ZOO
ZOO
posted with amazlet on 06.06.14
東映 (2005/08/05)
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本のほうは読んでない。いまのところ読む気もない(家にあるが)。聞いた話だが、雑誌か何かでの連載→映画→文庫化として出版されているらしい。いっぺんで三度おいしい。

1話2話は重い。弱っているときに見るとへこむ。特に1話目なんか、本当にありそうで怖い。

3話目は、子供は結局母親につくところが気に入らない。父親の身としてはなんか納得いかない。子役が息子とダブるのでなおさら。でも話自体はそこそこ。

4話目もそれなりに面白い。これだけアニメなのも面白い。

5話目はわけわからないが、死体の写真を撮っちゃうという話は、京極夏彦の百鬼徒然あたりになかったか?もともとはそういう古書があるんだよね、確か。ほかと違い、この5話目だけはかなり原作とかけ離れているらしい。

飽きはしないので、お暇な方にはお勧め。

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